「SMART ICOCAってどういうメリットがあるの?」
「SMART ICOCAの設定方法や使い方は?」
このようなことが気になっている方もいることと思います。
SMART ICOCAはJR西日本が発行する交通系電子マネーです。
改札機をスイスイ通過できることはもちろん、リアル店舗での買い物にも対応しており、ICOCAポイントを貯めることも可能です。
当記事では、SMART ICOCAの基本情報や設定方法はもちろん、メリット・デメリットの他、ICOCAとの違いについても解説を進めていきます。
現段階で少しでもSMART ICOCAに関心を持っている方はぜひ、以下の内容に目を通してみてくださいね。
JR西日本が発行するSMART ICOCAの基本情報
JR西日本が発行する交通系電子マネーのSMART ICOCAは、以下の特徴を有したサービスです。
- 改札をスイスイ通過できる
- ICOCA加盟店で決済ができる
- ICOCA加盟店での利用に応じてポイントが貯まる
「へー!ICOCAでポイントも貯めることができるんですね!」と思われた方もいるのではないでしょうか。
以下、SMART ICOCAの特徴についてついてもう少し深掘りしていきますよ。
改札をスイスイ通過できる
SMART ICOCAはICOCAエリアはもちろん、以下のような全国のエリアにおいても、鉄道やバスの利用をすることができます。
- Kitaca
- PASMO
- Suica
- manaca
- toica
- PiTaPa
- はやかけん
- nimoca
- SUGOCA
SMART ICOCAはJR西日本が提供するサービスですが、全国どこでも利用できるのは嬉しいですね。
なお、SMART ICOCAの利用に関する注意点は以下の通りです。こちらも合わせておさえておきましょう。
- 一部を除き、それぞれのエリアをまたがって利用することはできない
- 上記のエリア外では利用できない
- ICOCAエリアでは営業キロ200キロを超えての利用はできない
- 新幹線は利用できない(スマートEXサービスは除く)
- 下関駅でも『SUGOCA』のサービスを利用できる
ICOCA加盟店で決済ができる
SMART ICOCAは電車やバスだけではなく、ICOCA加盟店で電子マネーとして利用することもできます。
「ICOCA加盟店にはどんなところがあるの?」
という声が聞こえてきそうなので、対象となっている主な店舗を紹介しておきます。
- セブン-イレブン
- デイリーヤマザキ
- ファミリーマート
- ミニストップ
- ローソン
- 近鉄百貨店
- 阪急百貨店
- 阪神百貨店
- マクドナルド
- ガスト
- かっぱ寿司
- すき家
- バーミヤン
- ミスタードーナツ
- ロイヤルホスト
- ルクア
- イオン
- マックスバリュ
- イトーヨーカドー
- 阪急オアシス
- ツルハドラッグ
- ウエルシア
- キリン堂
- ビックカメラ
- ソフマップ
- コジマ
- ジョーシン
- ヨドバシカメラ
- ヤマト運輸
- ロフト
- 紀伊國屋書店
- ブックオフ
- ラウンドワン
- ルートインホテルズ
- オリックスレンタカー
- トヨタレンタカー
- エッソ/モービル/ゼネラル
ご覧の通り、ジャンルを問わず、ありとあらゆるシーンにおいてSMART ICOCAを使うことができます。
SMART ICOCAを導入するだけで、ほぼ現金いらずで決済を進めることができる方も多いことでしょう。
ICOCA加盟店での利用に応じてポイントが貯まる
以下のようなICOCA加盟店でSMART ICOCAを利用すると、200円の利用に対して1ポイントのICOCAポイントを獲得できます。
- curico
- ヤマト運輸
- イトーヨーカドー
- Ario
- ロフト
- コカコーラ
- ビックカメラ
- ソフマップ
- コジマ
貯まったICOCAポイントはチャージすることにより、鉄道やバスの利用に充当することができます。
少しでもポイントを稼いで、お得に公共交通機関を利用したいですね。
SMART ICOCAのメリット、デメリットについては『SMART ICOCAのメリット・デメリット|ICOCAはSMART ICOCAで便利に活用しよう!』の記事で更に詳しく解説していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。
SMART ICOCAの設定方法
「SMART ICOCAを始めるにはどうしたら良いの?」と気になっている方もいるかもしれませんね。
そこでここでは、SMART ICOCAの設定方法を紹介していきたいと思います。
SMART ICOCAを始める方法としては、以下の3パターンがあります。
- JRおでかけネットで申し込む
- 入会申込書で申し込む
- カウンターで申し込む
早速、SMART ICOCAの設定方法について解説を進めていきましょう。
JRおでかけネットで申し込む
「オンラインでサクッと手続きをしたい!」
という方には、『JRおでかけネット』から申し込みが可能です。
ただし、オンラインで申し込みを進める場合、以下が必要となります。
- 運転免許証
- 決済用クレジットカード
- J-WESTネット会員への登録(無料)
なお、オンラインでの申し込みであれば、約1週間後にSMART ICOCAが自宅に届きますよ。
入会申込書で申し込む
SMART ICOCAは入会申込書でも手続きを進めることができます。入会申込書の入手方法は以下の通りです。
- オンラインで入会申込書を請求する
- JR西日本のICOCAエリアで入会申込書を入手する
もちろん、よりスピーディにSMART ICOCAを入手できるのは後者ですね。
入会申込書に記載されている案内に従い、必要事項を記入した上で入会申込書を郵送しましょう。
カウンターで申し込む
「今すぐにでもSMART ICOCAが欲しい!」
「即日発行する方法はないの?」
このように思われている方は、JR大阪駅の『Club J-WESTサービスコーナー』(日本旅行TiS大阪支店内)に足を運びましょう。
こちらであれば、即日でSMART ICOCAを発行することが可能となります。営業時間は以下の通りです。
- 10:30〜19:00(年末年始を除く)
なお、申し込み手続きには、決済用のクレジットカードの他、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類が必要となります。
SMART ICOCAの使い方
SMART ICOCAを発行できたら、いよいよ実際に使ってみましょう。
使い方は以下の通り、非常にシンプルです。
- チャージする
- 改札で利用する
- リアル店舗で利用する
ここから、SMART ICOCAの使い方について具体的に解説を加えていきますよ。
チャージする
SMART ICOCAはプリペイド式の電子マネーです。
以下のいずれかの方法でチャージすることができます。
- クイックチャージ機
- 入金機
- 自動券売機(タッチパネル型/押ボタン型)
- のりこし精算機
- リアル店舗
たとえば、自動券売機のタッチパネル型でチャージする場合、以下の流れで手続きを進めていきます。
- 『チャージする』ボタンを押す
- SMART ICOCAを挿入、もしくはカードリーダーに置く
- 『現金でのチャージ』か『クイックチャージ』を押す
- ご希望のチャージ金額を選択し、必要な金額を挿入する
- 『領収書』が必要な場合は『チャージご利用控えあり』を押す
- SMART ICOCAを受け取る
いずれのチャージ方法においても、機械もしくは店員さんの案内があるため、特に難しいことはありませんよ。
改札で利用する
必要な金額をチャージできたら、改札で利用してみましょう。
自動改札機の通り方は以下の通りです。
- 自動改札機・簡易型自動改札機のカード読み取り部に、ICOCAを水平にしてタッチする
- 『ピッ』または『ピピッ』と音がする
- 降車時にも同様に、カード読み取り部に確実にタッチする
ご覧の通り、単にSMART ICOCAをカード読み取り部にタッチするだけです。
注意点としては、タッチ部が受付可能な時は青く光っているということ。そうでなければその改札は利用できないため、青く光っている改札から通過しましょう。
リアル店舗で利用する
SMART ICOCAは、『ICOCA』のマークがあるリアル店舗で利用できる他、以下の加盟店でも電子マネーとして使うことができます。
- Kitaca
- PASMO
- Suica
- manaca
- TOICA
- はやかけん
- nimoca
- SUGOCA
リアル店舗での利用方法は以下の通りです。
- 支払い時に『ICOCAで支払います』と店員さんに伝える
- 利用金額を確認し、カードリーダーにタッチする
これだけです。こちらも非常にシンプルですね。
ちなみに、SMART ICOCAで支払う場合、現金との併用はできないことを覚えておきましょう。
SMART ICOCAとICOCAの違いとは?
「SMART ICOCAとICOCAって何か違いがあるの?」
と疑問に思われている方もいるかもしれませんね。
SMART ICOCAとICOCAは、利用可能なエリアとしては全く差異はありませんが、以下のようなポイントが異なる点として挙げられます。
- SMART ICOCAはクレジットチャージができる
- SMART ICOCAはICOCAポイントサービスに自動登録される
早速、それぞれSMART ICOCAとICOCAの違いについて、解説を進めていきましょう。
SMART ICOCAはクレジットチャージができる
SMART ICOCAは通常のICOCAとは異なり、クレジットカードによるクレジットチャージが可能です。
- SMART ICOCA:クレジットチャージが可能
- ICOCA:現金によるチャージのみ
もちろん、クレジットチャージの際に、クレジット決済分のポイントが貯まるため、加盟店におけるSMART ICOCA利用時に獲得できるポイントと合わせて2重取りが可能です。
すでにクレジットカードを所有している方はもちろん、これからクレジットカードの発行を視野に入れている方は、ICOCAよりもSMART ICOCAを利用する方がお得と言えるでしょう。
SMART ICOCAはICOCAポイントサービスに自動登録される
通常のICOCAの場合、加盟店での利用でICOCAポイントを獲得するためには、事前にICOCAポイントサービスに登録する必要があります。
ところがSMART ICOCAの場合、この登録手続きが省略されるため、特に手続きなしで、ICOCAポイントを貯めることができます。
- SMART ICOCA:ICOCAポイントサービスに自動登録される
- ICOCA:ICOCAポイントサービスへの登録手続きが必要
ちょっとしたことですが、こうした小さな手続きをしなくても済むのはありがたいですね。
SMART ICOCAを発行したら早速、加盟店でガンガンポイントを貯めていきましょう。
SMART ICOCAを利用するメリット
「SMART ICOCAが気になってきました!具体的なメリットが知りたい!」
とこのように思われている方もいることでしょう。
そこでここでは以下の通り、SMART ICOCAを利用するメリットについて考察を加えていきたいと思います。
- 改札をスイスイ通過できる
- クレジットチャージでポイント2重取りが可能
- 全国のリアル店舗で利用できる
- ICOCAポイントが貯まる
全国の鉄道やバスに加え、リアル店舗でも利用できる上、ポイントも貯まっていくのは嬉しいですよね。
以下、それぞれのSMART ICOCAのメリットについてもう少し深掘りしていきますよ。
改札をスイスイ通過できる
SMART ICOCAなどの交通系電子マネーを所有している場合と、電車を利用する度に現金で切符を購入する場合とでは快適度が全く異なります。
特に、急ぎで電車に乗りたい時や、「次の一本を逃したら遅刻する!」というような切羽詰まった状況においては、交通系電子マネーを持っていて本当に良かったと感謝できるものです。
冒頭でも記載した通り、ICOCAエリア内だけでなく、全国幅広いエリアでスイスイと改札を通過することができますよ。
クレジットチャージでポイント2重取り
ICOCAと比較した時のアドバンテージとして見逃せないのが、SMART ICOCAならクレジットチャージができることです。
現金でチャージする場合は一切還元がありませんが、クレジットチャージであれば、利用するクレジットカードの還元率がバッチリ還元されます。
加盟店でSMART ICOCAを用いる際に獲得できるICOCAポイントと合わせると、ポイント2重取りが成立しますね。
- SMART ICOCA:クレジットチャージでポイント2重取りが可能
- ICOCA:現金チャージのみでポイント2重取りは不可
ちなみに、SMART ICOCAへのクレジットチャージでポイントが還元されるカードとしては、リクルートカード(VISA/MasterCard)がおすすめですよ。
全国のリアル店舗で利用できる
SMART ICOCAはありとあらゆる電車やバスを利用する際に適用できることに加え、以下のような様々なジャンルのリアル店舗においても、電子マネーとして決済が可能です。
- コンビニ
- スーパーマーケット
- ドラッグストア
- 百貨店
- 家電量販店
- 飲食店
- ガソリンスタンド
- アミューズメント
一度SMART ICOCAを持ってしまうと、あなたもその便宜性に病みつきになってしまうかもしれませんよ。
ICOCAポイントが貯まる
SMART ICOCAは一部の加盟店における利用に対し、以下の仕様のICOCAポイントを得ることができます。
- 200円の利用に対して1ポイントの還元
- 1ポイント1円としてチャージできる
還元率は0.5%ですね。
特に高いと言える数値ではありませんが、高還元なリクルートカードなどを用いてクレジットチャージをすれば、ポイント二重取りで還元率は飛躍しますよ。
SMART ICOCAの気になる残念な点
「SMART ICOCAって、デメリットはあるの?」
と気になっている方もいるのではないでしょうか。
そこでここでは以下の通り、SMART ICOCAの気になる残念な点についても目を向けておきたいと思います。
- デポジットを含み、2,000円がかかる
- オートチャージができない
- クレジットカードがないと発行できない
SMART ICOCAに限らず、何事にもデメリットはつきものです。
発行する前に必ず、以下の内容についても理解を深めておいてくださいね。
デポジットを含み、2,000円がかかる
SMART ICOCAを発行する上では、以下の費用が求められます。
- 2,000円
(500円のデポジットを含む)
「え!発行するのにお金がかかるの?」
と思われる方もいるかもしれませんが、発行の際に発生する費用は回避できません。
ただし、500円のデポジットについては、SMART ICOCA返却時に戻ってきます。
ちなみにこの仕様は、ICOCAの場合も同様です。
オートチャージができない
SMART ICOCAはオートチャージに対応していません。
クレジットチャージができるのはありがたいですが、都度チャージの手続きを踏まなければいけないのは、少々利便性に欠けますね。
- SMART ICOCAへのクレジットチャージ:可能
- SMART ICOCAへのオートチャージ:不可能
特に、少額をこまめにチャージするタイプの方にとって、このデメリットは気になる部分となってしまうでしょう。
クレジットカードがないと発行できない
SMART ICOCAはクレジットカードを保有している人しか発行できず、以下のような支払い方法では購入することができません。
- 現金
- デビットカード
「デビットカードでもダメなんですね!」
と思われる方もいるかもしれませんが、こちらは仕様上の問題なのでしょう。
そもそもクレジットカードの審査をクリアできない方や、クレジットカードを持つことに抵抗がある方については、SMART ICOCAは諦める必要がありますね。
関西人はICOCAとSuicaどちらを利用すべき?
「関西人ならやっぱりICOCA?それともSuicaの方が便利なの?」
と迷われている方もいるかもしれませんね。
ICOCAとSuicaは基本的に、全国的に利用可能な交通系電子マネーです。
したがって、どちらが便利なのかは関西人だからというよりも、その人の電子マネーの使い方によって異なります。
ちなみに、ICOCAと比較した際のSuicaの特徴は以下の通りです。
- SuicaはモバイルSuicaが利用できる
- Suicaはビューカードとの併用でポイントを貯めやすい
- Suicaは関西圏では定期券を購入できない
こちらを参考にした上で、ICOCAとSuicaのどちらが良いかを判断してみてください。
SuicaはモバイルSuicaが利用できる
SMART ICOCAは必ずリアルカードを持つ必要があり、クレジットカード一体型として発行することや、バーチャルカードとして作成することができません。
一方でSuicaの場合は、モバイルSuicaとしてスマホにインストールすることで、カードレスかつスマホ一台でスイスイと改札を通ることができます。
- ICOCA:ICOCA専用のリアルカードを持つ必要がある
- Suica:モバイルSuicaとして発行すればスマホ一台で利用可能
「できるだけリアルカードを持ち歩きたくない!」
「財布の中身は常にスッキリさせておきたい!」
このようにお考えの方であれば、モバイルSuicaに目を向けてみるのも良いでしょう。
ビックカメラSuicaカードのように、Suicaと一体となったクレジットカードもあるので、カードを増やしたくない方はぜひこういったカードも選択肢として入れてみてください。
ただし、関西圏でSuicaを使って定期券の購入はできないので、定期券が必要な場合はICOCAになってしまう点は理解しておきましょう。
Suicaはビューカードとの併用でポイントを貯めやすい
SuicaはビックカメラSuicaカードを始めとする各種ビューカードでクレジットチャージをすると、1.5%もの還元を得ることができます。
一方、ICOCAではさすがに、チャージに対して1.5%の還元を得ることはできません。
つまり、Suicaの場合は様々なシーンにおいて効率よくポイントを貯めていくことができるというわけです。
「ビューカードをすでに持っている!」
「少しでも還元率が高い方が良い!」
このように思われる方は、Suica×ビューカードの組み合わせに目を向けてみても良いでしょう。
SMART ICOCAを活用しよう!
SMART ICOCAは関西エリアのみならず、全国の鉄道やバス、加盟店などでスイスイと決済を済ませることができる電子マネーです。
一部の加盟店においては、SMART ICOCAを利用する度にICOCAポイントを貯めることもできるため、節約効果を伸ばしていきたい方にはおすすめと言えます。
ぜひあなたも、今一度本記事の内容を振り返っていただき、SMART ICOCAを自在に使いこなしてみてくださいね。