QRコードやクレジットカードのタッチ決済等によってキャッシュレスが進む中、現金を引き出す人は減ったのかどうかを調べるため、株式会社 アイコム総研の運営するクレコミでは、過去1ヶ月以内にコンビニATMを利用している人がどの程度の割合いるのかについて、アンケート調査を致しました。
調査内容
- 過去1ヶ月以内にコンビニのATMを利用しましたか?(出金・入金)
- コンビニATMで取られる手数料を把握していますか?(出金・入金)
- コンビニのATMで手数料は利便性を考えると妥当だと思いますか?(出金・入金)
- コンビニのATMで手数料がかからないようにしている工夫などあれば教えてください。
上記の内容をアンケート致しましたので、お知らせ致します。
アンケート実施
- 調査期間:2021年3月28日~4月1日
- 集計対象人数:345名(年令問わず)
- 集計対象:男女
※インターネット調査
1. 過去1ヶ月以内にコンビニのATMを利用しましたか?(出金・入金)
過去1ヶ月以内にコンビニに設置されているATMを利用したことがあると回答した人は、全体(345名)の内、81%(280名)にものぼりました。
キャッシュレスが普及していく中、現在でもコンビニATMを利用している人がこれだけ多くいることが判明致しました。
まだまだ現金が必要なケースが多いことがわかります。
2. コンビニATMで取られる手数料を把握していますか?(出金・入金)
コンビニATMでは、場合によっては手数料を取られることも多いです。
そこで、【コンビニATMの利用でかかる手数料について把握をしているか?】とのアンケート調査をしたところ、82%にあたる284名が把握していると回答致しました。
一方で、残り18%にあたる61名はどれだけの手数料がかかるのかを把握していませんでした。
時間帯や引き出す、預ける金額等によってかかる手数料が変わってくる為、細かく把握せずにコンビニATMを利用している人も一定数いることがわかります。
続いて、コンビニATMの手数料の金額についてのアンケートを実施致しました。
3. コンビニのATMで手数料は利便性を考えると妥当だと思いますか?(出金・入金)
コンビニのATMを利用する際にかかる手数料の金額は「妥当とは思わない」と回答した人は201名という結果に。
わざわざ銀行のATMへ行くより、近くのコンビニATMを利用することの利便性を踏まえた上でのアンケートでしたが、それでも不満を抱えている人が多くいることがわかります。
一方で、34%にあたる119名は利便性を考えると「妥当だと思う」と回答しており、コンビニATMの手数料は是非が分かれる結果となりました。
以下、内訳となります。
- 妥当だと思う:119名
- 妥当とは思わない:201名
- 気にしたことがない:25名
4. コンビニのATMで手数料がかからないようにしている工夫などあれば教えてください。
コンビニATMを利用する際に気になるのが手数料ですが、最後に【ATMの手数料がかからないように工夫していること】について利用者にアンケートを実施致しました。
「手数料がかからない時間帯や曜日を選ぶ(47%)」が半数近くの回答となり、平日・そして時間内での出金や預け入れを意識していることがわかります。
その他、「手数料がかからない銀行を利用している」が全体の22%(75名)「手数料が無料回数分しか利用しない」が全体の17%(57名)と、手数料がそもそもかからない銀行選びを事前にしている人も多くいました。
下記内訳となります。
- 時間帯・曜日を気にしている:162名
- 手数料がかからない銀行口座を利用している:75名
- 銀行ごとの無料回数分しか利用しない:57名
- コンビニATMをなるべく利用しない:21名
- まとめて引き出している:8名
- 特に工夫していない:13名
- その他:9名
今後もまだまだコンビニのATMは必要な存在である状況ですが、ATMを抱えるコンビニでは設置に対するコストの負担も重荷となっており、稼働率は減少傾向とのデータもあります。
今では利用者にとってコンビニATMはお金の入出金に限らず、電子マネーにチャージすることまでできる利便性の高いサービスの一部となっています。
各銀行自体、デビットカードを普及させ、ATM自体を減らす取り組みをするなどキャッシュレスへの取り組みは進んできています。
コンビニからATMが消える日がやってくるのか、動向を注視したいと思います。