キャッシュレス推進事業によってクレジットカード以外にも多くの決済ツールが登場している昨今、利用者に人気の高いポイントやマイルについて、またどの程度のポイントを貯めているのかなど、クレジットカード口コミ比較情報サイト、『クレコミ』にてアンケート調査を公開致しました。
ポイントについての調査内容
- 貯めているポイントの種類(複数回答有り)
- ポイントを貯めるために利用している決済ツールやポイントカード(併用あり)
- ポイントやマイルの合計残高
- ポイントやマイルを貯めるために意識していること・コツ(複数回答あり)
- 調査期間:2020年11月20日~11月26日
- 集計対象人数:422名(年令問わず)
- 集計対象:男女
上記のアンケート調査により下記の結果となりました。
1.貯めているポイントの種類(複数回答有り)
アンケートを実施した422人の中で最も人気が高かったポイントは楽天ポイントでした。
楽天ポイントは楽天市場や楽天カード、楽天ペイなどで貯めている利用者が多く、楽天経済圏という言葉が生まれるほど、ポイントの貯まりやすいという印象を受ける結果となりました。
次に支持されているのは共通ポイントとして老舗と言っても良いVポイント。
一時は加盟店脱退が続きながらも、圧倒的な加盟店数を誇ることからVポイントを貯めている利用者が多い結果に。
3番目に人気となったポイントは共通ポイントとしては後発組であるdポイント。ドコモユーザーにとってはありがたいポイントでありながら、dカードやd払いなどでのキャンペーンが多くあることから、後発組ながら人気が急上昇しているのがうかがえます。
意外にも、人気のあるかと思われていたPontaポイントを貯めている利用者は少ない結果となりましたが、au PAYやリクルートポイントとの提携により今後、どのように利用者数を伸ばしていくのかが注目されます。
利用者が貯めているポイントは1種類に限らず、利用シーンやキャンペーンなどによって使い分けている人も多く、併用している実態が浮かびます。
以下、貯めているポイントの内訳になります。
- 楽天ポイント 273人
- Vポイント 212人
- dポイント 101人
- ANAマイル:72人
- JALマイル:47人
- Pontaポイント:44人
- PayPayボーナス:37人
- WAONポイント:22人
- 永久不滅ポイント:16人
- ときめきポイント(現WAON POINT):11人
- リクルートポイント:6人
- LINEポイント:6人
- JRE POINT:6人
- Vポイント(三井住友):3人
- nanacoポイント:3人
- Sポイント:3人
- オリコポイント:2人
- エポスポイント:2人
- ヨドバシゴールドポイント:1人
- アイハートポイント:1人
2.ポイントを貯めるために利用している決済ツールやポイントカード(併用あり)
利用者がポイントやマイルを貯めるにあたって利用している決済ツールやポイントカードの調査結果です。
貯めているポイントで1位になった楽天ポイントなだけに、やはり楽天カードが人気となる結果に。更には楽天ポイントカードやアプリ、楽天ペイも含むといかに楽天ポイントを貯める利用者が多いかがわかります。
次点として多く挙がったのはクレジットカードではなく、ポイントカードであるVポイントカード(モバイルVカード含)。Vポイントを貯めている利用者は多くいますが、調査結果ではクレジットカードではなく、Vポイントカード(モバイルVカード含)やVポイントのデジタルアプリを使って加盟店で貯めていることがわかります。
またヤフーカード(一部PayPayボーナスの場合もあり)やTカードプラスなどを決済ツールとして使い、Vポイントを貯めている利用者もいます。
ただ、現在ではYahoo!ショッピングなどでヤフーカードを利用するとVポイントとPayPayボーナスに分かれて付与されていることから、ヤフーカードでVポイントを多く貯めるのは以前よりは難しい状況になってきていると思われます。
また、ポイントだけではなくマイルを貯める利用者も多く、特にANA VISAカードは人気のカードとなっています(貯めたポイントをANAマイルに交換する必要あり)。
以下、利用者が使っている決済ツールやポイントカードの利用者数の内訳となります。
- 楽天カード:244人
- Vポイントカード(モバイルVカード含)・アプリ 112人
- ヤフーカード:86人
- ANA VISAカード:69人
- 楽天ポイントカード・アプリ:62人
- dポイントカード:55人
- dカード:46人
- JALカード:46人
- 楽天ペイ:42人
- Pontaカード:37人
- PayPay:37人
- 楽天ペイ:29人
- WAON:22人
- d払い:22人
- dカードゴールド:11人
- セゾンカード:16人
- イオンカード:11人
- au PAYクレジットカード:6人
- リクルートカード:6人
- Tカードプラス:6人
- LINEペイ:6人
- 楽天ゴールドカード:3人
- スタジアカード:3人
- 楽天プレミアムカード:3人
- nanaco:3人
- 三井住友カード:3人
- ファミマTカード:3人
- JREカード:3人
- Suica:3人
- オリコカード:2人
- セブンカード:2人
- JAL CARD CLUB-A:1人
- au ペイ:1人
- JMBWAON:1人
- エポスゴールドカード:1人
- ヨドバシゴールドポイントカードプラス:1人
- NISSENカード:1人
- Edy:1人
3.ポイントやマイルの合計残高
利用者が貯めているポイントやマイルの残高合計になります。
貯めたポイントはすぐに使う人や、期間限定ポイントなので使わないと失効してしまう場合もあるため、複数のポイントやマイルを合計しても何十万ポイントも貯めている利用者は少ないのが伺えます。
- 0~1,000:164人
- 1,001~10,000:117人
- 10,001~50,000:130人
- 50,001~100,000:6人
- 100,000以上:5人
4.ポイントやマイルを貯めるために意識していること・コツ(複数回答あり)
ポイントを獲得していく上で利用者が意識しているアンケート調査では、当然ながら加盟店では欠かさずポイントカードやクレジットカードを提示、利用することが大事という結果に。
その他、ポイントやマイルを貯める上で意識されていることは決済は必ずクレジットカードやお得なコード決済で行うこと、更には固定費は口座振替等ではなく、カード決済にできるものは全てする、という徹底されている人も多く見受けられました。
キャッシュレスに付随するポイント戦国時代に突入
これから益々キャッシュレスが増えていく中で、キャッシュレスが便利なだけではなく付随するポイントや特典も重要視されてくることになるでしょう。
特に楽天は楽天経済圏というものを作り上げるほど人気の高いポイントとなっており、楽天カード以外にも楽天ペイや楽天Edyなどの決済を使い分けている人もいるほど。
共通ポイントの後発組であるdポイントはd払いでのキャンペーンを連発することで知名度を上げ、短期間で人気の共通ポイントになっています。
今回の調査で意外にも人気のなかったPontaポイントですがauペイとの連携やリクルートポイントとの連携でこれからどこまで伸ばせるかも注目です。